60歳で辞める!

50代半ばのサラリーマンが60歳で退職するまでの日々を綴ります。

順応してしまう悲劇

そもそも会社を早期退職したいと思いだしたのは、この春の不本意な人事異動がきっかけでした。窓際部署から畑違いの窓際部署への異動なので左遷というわけでもないのですが、畑が違い過ぎる上に引き継ぎもおざなりだったので心が折れたというものでした。

 

あれから3か月あまり、心療内科にかかることもなく出社を続けているのはサラリーマンの悲しい性ですが、さらには新しい職場に慣れつつある自分がいます。日々の仕事、どうせなら楽しくやりたいですし、いつまでも不貞腐れていては上司や同僚にも失礼でしょう。そんなわけで、無我夢中で取り組んでいるうちに少しずつ順応していった感じです。

 

うちの会社は中小企業なので人事も社員ひとりひとりの能力や性格をかなり把握しています。ですので、あまりにミスマッチな人事異動があったときには1年後に再度の異動をさせるなど柔軟な対応を取ることがあります。よくあるのは、職人気質の人が入社以来初とか何十年ぶりの異動で慣れない職場に送られ病んでしまったときに元の職場に戻すというようなケースなのですが、要は順応性がない人の方が結果として自分の希望が叶うということなのです。

 

異動のことだけでなく、会社の中で生きていくときには「頑固」とか「愚直」なタイプの方が最終的に得をしている気がします。それに対して、自分は典型的な器用貧乏の部類で、新しい仕事もまあまあのレベルでやってしまいます。これが凄い能力なら放出されることもないのですが、まあまあという中途半端なのでそこまでプロテクトされることもないのです。

 

こうやって畑違いの窓際部署にも順応しつつある自分。これは悲劇なのでしょうか?あるいはハッピーエンドと思ってもいいのでしょうか。