60歳で辞める!

50代半ばのサラリーマンが60歳で退職するまでの日々を綴ります。

何かが足りない

そこそこの会社に就職し、20代で結婚して子どもも生まれ、小さいながらも家も建てました。これまで大きな病気をすることもなく、結構恵まれた人生を送れていると考えていました。だけど、このところ思うんです。何かが足りないと。

 

会社では出世コースから外れています。残念ですが、実力がないので仕方ありません。早期退職を考えているくらいですから、そこまで仕事への情熱もなく、今の気楽なポジションも悪くないというのが正直な気持ちです。

 

妻ともさすがにラブラブとは言いませんが、会話も多く仲の良い夫婦だと自認しています。不倫願望はゼロではありませんが、そんなチャンスも勇気も幸か不幸か訪れませんでした。

 

「何か足りない」と心が疼くのは、大学生とか新入社員とかキラキラした世代を見かけたときです。実は最近になるまで、自分はまだ“そっち”寄りだと勘違いしていました。まだまだ若くていろんな可能性が残っていると。ところが、鏡に映った疲れた顔を見て年齢を嫌というくらいに実感させられたのです。むしろ“あっち”寄りだと。

 

このモヤモヤから抜け出すのは、自分の老いを受け入れることなのか、50代なりの輝き方を模索することなのか、自分でもよくわかっていません。ひょっとしたら自分に足りないのは、こういうことをボヤきあえる友だちの存在なのかもしれません。