25年前の朝のこと
わざわざ東遊園地にまで足を運ぼうとは思いませんが、やっぱり1月17日には地震のことを思い出し、テレビの中継や特集には見入ってしまいます。
25年前は西宮に住んでいました。どうしても仕事で神戸に駆けつけなければいけなかったので、自分の車で道無き道を走って三宮にたどり着いたことを覚えています。まだ朝早く人々が動き出してなかったので、昼前には着きました。
その前後の記憶はほとんどありません。たぶん、興奮状態のまま働き続けたんでしょう。ひとつだけ覚えているのは、「しばらく家に帰れない」ということばかり心の中を占めて、歯ブラシを持って出たことです。ほかにも着替えとか食料とか要りそうなものはあるのに、なぜか歯ブラシ。パニック状態だったんでしょうね。
25年経って、神戸の街には地震の痕跡はほとんどありません。それがいいことなのか、悪いことなのかはわかりませんが、1月17日という日付は、僕にとっては死ぬまで意味のあるものになると思います。