60歳で辞める!

50代半ばのサラリーマンが60歳で退職するまでの日々を綴ります。

成人の日の思い出

僕が成人式に参加したのは30うん年前も昔のこと。当時はハッピーマンデーなんて仕組みはなく、成人の日は1月15日固定でした。

 

思い出というほどの強烈なエピソードはなく、断片的な記憶が残っているだけです。中学の同級生7〜8人とつるんで市民会館に行ったこと、慣れないスーツで行動するのが面倒だったこと、式終わりで繰り出した神戸三宮はどこもかしこも混雑していてなかなか昼飯を食えなかったこと。

 

肝心の成人式の中身はほとんど覚えていませんが、唯一記憶にあるのはゲストの挨拶です。中堅のお笑い芸人が新成人へのエールを贈るといった趣旨だったはずですが、「トップを目指すな、二番手こそキープすべきポジションだ」といった話でした。

 

夢も希望もあった20歳の自分は「このオッサン、なんて小さいこと言うとるねん」と思ったものですが、この歳になるとそういう処世術もありなのかという理解もできるようになりました。芸能界という厳しい世界で生きる、彼なりの誠実なメッセージだったのでしょう。

 

あれから四半世紀以上経った今、「二番手なんて」と思った青年は、三番手にも四番手にもなれない冴えないサラリーマンと成り下がったのでした。