60歳で辞める!

50代半ばのサラリーマンが60歳で退職するまでの日々を綴ります。

再挑戦できる社会に

秘書に暴言を吐いて表舞台から姿を消した元議員の女性が、最近コロナウイルス関連のニュースのコメンテーターとしてテレビに出演するようになりました。穏やかで理路整然とした語り口調からは過去の騒動は想像できないくらいでしたが、週刊誌の記事などを読むと世間からの厳しい目に自殺も考えていたとのこと、嫌でも人生を見つめ直すきっかけになったのでしょう。

 

以前からそうだったのかもしれませんが、有名人のスキャンダルに対して「池に落ちた犬はたたけ」とばかりに罵詈雑言が飛ぶのはSNSが普及してから加速しています。純粋な憤りや正義感もあるのでしょうが、これまで順調だった人の転落を叩くという嫉妬心の裏返しというのもあるのでしょう。

 

公人や有名人が不祥事を起こしたときに、ある程度のバッシングは仕方ないでしょう。しかし、本人が十分に反省をして迷惑をかけられた相手も許した場合に、いつまでも叩き続けるというのは不健全ですよね。どのタイミングが最適かは難しいですが、「ええかげん、許したってえな」と思うことが多いのです。

 

もちろん失墜したイメージを引き摺りつつも元の舞台に帰ってこれるかどうかは、その人の実力次第です。世間から「もう需要はない」と判断されれば、どんなに反省していても二度とスポットライトを浴びることはないでしょう。ただ、失敗から学び再復活を遂げる人の姿を見ることも「世の中、捨てたもんじゃない」と前向きに思える機会になると感じています。