やっぱり持ってる石川遼
プレーオフでハンジュンゴンを振り切り日本プロを初制覇した石川遼。選手会長として男子プロのPRに全力で取り組みながら、プレーヤーとしても結果を出しました。
この大会、鹿児島県を襲った大雨の影響で1日目が中止となり、一時は開催そのものも危ぶまれましたが、日曜日に第3ラウンドと第4ラウンド、合わせて36ホールを行うことで無事に“完走”できたのでした。
それにしても、やっぱり石川遼選手が持っています。第3ラウンドでは連続でダボを叩くなど優勝は絶望的と思われていたのに、第4ラウンドの17番ショートでハン選手が池ポチャしてダボを叩いて並び、プレーオフに持ち込むことができました。
さらにそのプレーオフの最初のティーショットがやや右に出たものの、カートパスで跳ねて前方のフェアウェイに。我々がよく“ETC”などと呼ぶ裏技で距離のアドバンテージをとります。
ハン選手が長いイーグルパットを外した後、石川選手は6〜7メートルのイーグルパットをしっかりラインを読み解いて沈めます。その瞬間、雄叫びというか哄笑というか、見たことも聞いたこともない声を出して派手なガッツポーズ。石川選手以外なら、キザ過ぎて見ていられない姿です。
ネットでは僻みややっかみから叩かれることの多い石川遼選手。でも、史上最年少で日本ツアーの賞金王になるなど実績は十分、今回の優勝で15勝目です。それにしても、苦しい時が続いた3年ぶりの優勝をメジャーで果たすというあたりも“石川遼持ってるな”の印象を強くします。